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無垢テーブルのメンテナンス:蜜蝋ワックスを塗る

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 ナラ無垢材のテーブルをメンテナンス 近所の店で買った、無垢板のダイニングテーブル。タモ材である。 1~2年ごとに(というか思い出したときに)蜜蝋ワックスを塗っている。今回もたまたま思いついたので、久しぶりにメンテナンスすることに。 普段、しょっちゅう雑巾で水拭きをしているので、天板の表面は乾燥して、やや白っぽくなっているような気がする。コップを置いた跡や油物を落としたようなシミも多くある。 いつも使っている蜜蝋ワックス。 別に、蜜蠟を塗りこむ洗車用のスポンジと、からぶき用の使い古したハンカチを用意した。 蜜蝋は、古くなったマーガリンのようだ。 スプーンで少量ずつ蜜蝋をすくって、スポンジに付け、 天板に薄く塗り込む。蜜蠟の伸びは良く、ごくごく薄く塗り広げていく。 塗り込んだところから木の表面の色がやや濃くなって、しっとりとしてくる。 2度塗りは不要、1回だけ塗ればいい。このテーブルで、使った蜜蝋は大さじ1杯にも満たないだろう。 ひととおり塗り込んだら、乾いたタオルなどでからぶきをする。ふき始めはやや重い摩擦を感じる。 ふき上がったところ。 蜜蝋がしっとり馴染んで、ほんのり艶が出た。色味は少し濃くなって、水シミや油のシミは消えたようだ。 半日から1日乾燥させれば出来上がりである。 水をはじいている。 あと始末はしっかりと! 最後に注意を。 蝋の染み込んだタオルなどをそのまま放置していると、蝋の酸化反応によって発熱し、最悪の場合発火し火災につながる恐れがある。 使ったスポンジとハンカチは、たっぷり水に浸してビニール袋に入れて捨てる。

ツーバイフォーとコンクリートブロックでハイブリッド・パーキングブロックを作る

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ハイブリッド・パーキングブロック これまでは駐車場にただコンクリートブロックを置いて、クルマ止めとしていた。だがやっぱり味気ない。ホームセンターで売っているような市販の車止めはカッコいいのがないので自作することにした。 材料は、長さ1,800mmのツーバイフォー材2本と、余っていたコンパネの端材、それにコンクリートブロック。 さてどんなカタチにしようか…ツーバイフォーを横方向に重ねて階段状にするのはよくある。木だけでは軽くてズレてしまうだろう。 悩んだ結果、こんな構造になった。 輪止めの部分は、ツーバイフォーの端をノコギリで45度に切って等間隔に並べた。タイヤが当たって最も大きな力がかかるところだが、縦置きの木材を複数並べることで、タイヤから受ける大きな力をある程度分散できる…と思う。また木部が地面と接する面積が小さくなり、耐水性も向上するのではなかろうか。我が家の、木が縦に連続する外観に倣ったデザインにしたつもりだ。 余っていた反射シートを貼り付けている コンパネを後部底面に取り付け、その上にコンクリートブロックを置くハイブリッド構造とした。 コンクリートブロックと輪止めが分離できるので、それぞれ別の用途に使えて便利である。クルマをジャッキアップしたとき、コンクリートブロックは上げたタイヤの下にかませてカースロープにできるし、他方のタイヤには輪止めが使える。 濃いめの油性塗料を塗った。 適度にスキマがあって、重くならずすっきりしていて良いのでは。

メルセデスS124のアンダーカバーをプラリペアとガラスクロスで補修する

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 エンジン下のアンダーカバーが破損! 当初から気になっていた、S124のエンジン下アンダーカバーを補修する。 S124のアンダーカバーを何度も取り外すうちに、アンダーカバーのいちばん前の部分がダメになってきた。 車体最前部の凸部にはめ込むため、アンダーカバーの隅はくびれた形になっている。その隅の一番細い部分が折れていて、気が付いたときには今にも脱落する寸前の状態であった。 折れたところからFRPの繊維が見えている アンダーカバーはFRPでできているので、今回は旧車の味方「プラリペア」とガラスクロスで補修してみる。プラリペアを販売する武藤商事のガラスクロスを入手した。 まずは脱脂から。 FRPが断裂した境目に、プラリペアを少しだけ流し込んで仮止めをする。 ガラスクロスをハサミで適当な大きさに切る。そして、ポリエチレンのシートに乗せておく。 ポリエチレンシートを敷く、というのが重要である。どうやらポリエチレンはプラリペアにはくっつかないようで、ポリエチレンシートが剥離紙のような働きをし、補修物に張り付けるときに上から圧着できるようになる。 ポリエチレンはどこにでもある。いわゆる包装用のビニール袋やジップロックなどの保存袋にも使われているので、それらをハサミで切って使えば大丈夫。 見づらいが、下にポリエチレンシートを敷いている プラリペアの粉末をガラスクロスの上にまんべんなく振りかける。 ここからはスピードが大事。 プラリペアの液体を粉末の上全体に注ぐ。すぐに硬化が始まるので急いで… ポリエチレンシート部分を持って、ガラスクロス面を補修個所に張り付け、ポリエチレンシートの上から指で押さえて、形になじませる。 ある程度固まってきたらポリエチレンシートをはがす。 同様に、裏側からもガラスクロスを張り付けた。 両面とも、ガラスクロスを2枚張って補強した。 固まったら予想以上に頑丈になった。しっかりと車体の凸部にはめ込んで取付けができた。

メルセデスS124のアンダーカバー固定用クリップを交換する

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 取り付け部分のクリップが劣化 S124のエンジン下アンダーカバーを何回か取り外していたら、取付部分のネジが空回りして効かなくなってきた。 後期のS124の場合、アンダーカバーの取り付けネジはこの4箇所。 4つのうち後ろの方の2箇所がダメになっているようである。 8mmのレンチで外す。 アンダーカバーを取り外すと、フロントメンバーにはめ込まれているクリップが見える。 このクリップがガバガバになって、ネジが効かなくなったと思われる。 クリップは穴にはまっているだけなのでドライバーでこじって取り外す。 新しいネジとクリップを購入しておいた。日本では見つからなかったのでebayで探し格安の中国製を見つけた。 新旧クリップの比較。 ネジをねじ込むと、ネジの先端が奥にあるクリップの合わせ目に割り込んで広がり、固定する仕組みのようだ。古いクリップは手前にネジ穴と合わせ目が引っ張られて、ネジ穴径が広がってしまっていた。 新しいクリップをはめ込んで ネジも新しいものに交換した。

イサム·ノグチ「AKARI」が破れたら

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AKARI イサム・ノグチがデザインした「AKARI」。 我が家の竣工以来、ずっとリビングにぶら下がっている。 1951年、長良川の鵜飼見物のため岐阜を訪問したイサム·ノグチが岐阜提灯に出会い、そしてつくられたのが、AKARIだそうだ。 シンプルで、和でもなく洋でもなく、威張ってなくて、部屋に馴染む感じが気に入っている。 リビングのメインとして据えているが、あまり高い位置にあると野暮かなと思って、吊るす高さはなるべく低く、家族みんなの頭がギリギリ届かない位置に調整していた。 数年たつと、チビだった息子がいつの間にか家族でいちばん背が高くなり、低くぶら下がる照明の下端にちょいちょい頭をぶつけるようになってきた。普通に歩いていておでこをぶつけたり、不用意にあくびをして指を突っ込んだり、人間が関与せずとも風で大きく揺れてバリッと裂けたりもする。 破れたら直す そんなAKARIだが、公式に修理するという方法はないようだ。製造元でも新しいのを買え、と案内している。近年、シェード部分のみ販売しているのを目にするけれども、常に品薄状態で値段もびっくりするほど高い。 AKARIのシェードは、竹ひごと美濃和紙だけでできている。骨組みとなる竹ひごは複数の円ではなく、蚊取線香のように螺旋状につながる1本線だ。骨組みの表側から、美濃和紙が緯度にすると60度ごとに分割されて貼りつけてある。 実は最初、メンディングテープで破れを補修していたのだが、数か月でテープの粘着力がなくなり、はがれてダメになってしまった。 べたべた貼っていたテープをはがすと和紙も破れてこんな有様に… AKARI は和紙でできているので、やはり和紙で補修したい。が、分厚い和紙だと補修で貼った部分が目立ってしまう。ネットでごく薄い和紙を見つけたので、今回はこの和紙とでんぷん糊で直してみることにした。 糊は水で溶いて使う。 和紙をちぎって 破れの上に重ねたら、上から糊をたっぷりしみ込ませる。 補修用の和紙は薄いのでどんどん重ねて貼っても大丈夫。 和紙の繊維を幾重にも重ねて強度を出す。グラスファイバーで補修している感じだ。 だいたいできた。乾くと和紙はしっかりする。強度は十分だ。 下から見上げると補修あとが気になるが…まあいいことにする。 もとの紙は日に焼けているので、そのうち馴染