ウッドデッキは雨の日に

デッキとは船の甲板のことである。
住宅にデッキをくっつけ始めたのは、いつ頃からだろう。住宅用のエクステリアとして、今や市民権を得た感がある。

天気のいい日にイスでも持ち出して、ゆっくり読書とか、まあ何もしなくともぼーっとして時間を過ごすのもいいものだ。


そんなウッドデッキだが、意外に汚れている。砂や泥、雨、紫外線、熱にさらされて、とくに木材のデッキはひどく汚れている(…樹脂製やアルミ製もあるが…)。

我が家のデッキは木製である。セランガンバツという南の方原産の木で、硬くて丈夫、水に強いためウッドデッキにはよく使われる木材だそうだ。触れてみるとやっぱり密度が高く、ずっしりした感触である。

普段、乾いているデッキはグレーっぽい色でサラサラしていて、木そのものの汚れはまったく見えない。平気で裸足で歩いたりする。
それが、雨で濡れると、デッキってこんなに汚かったのか?とゲンナリするほど汚れていることに気づく。とくに梅雨時など、雨が何日か続いたりすると、木の表面にうっすらと膜のような黒ずんだ汚れが見えてくる。ひどいときには、くすんだ緑色のコケのようなものも。

ここ何ヶ月かウッドデッキ洗いをサボっていたので、そろそろやらなければ、と考えているところだった。
今日は雨。久しぶりにウッドデッキを洗おう。


なぜ雨の日に洗うのか。その理由は、ウッドデッキの構造にある。

デッキブラシなどを使って水を流しながら汚れをこすり落とすのだが、板と板の間に隙間があるために水をかけるそばからどんどん排水されてしまって掃除の効率が上がらないのだ。徒労感は増し無駄な水道代がかかってしまう。

雨は、広範囲に、均等に、しかも継続的に水を供給してくれる。ウッドデッキ洗いには最適なのだ。
また、デッキ全体に十分に水が浸透しているため汚れを落としやすいメリットもある。

雨の中、デッキブラシで木目に沿ってゴシゴシこすり始めると、すぐに信じられないくらいのドロドロの汚れが出てきた。


このドロドロ、こすっているとヒドいニオイを発する。まるでドブのニオイだ。微生物の集合体だろうか。


晴れた日に裸足で歩いていたことを考えると、ちょっとゾッとするほどの汚れだ。
このあと雨はやんでしまい、結局、ウッドデッキ全体の半分程度しか作業が出来なかった。

雨の日を待とう。




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