レザーソールの靴はオールソール交換するたび快適になる
オールソール交換(3年ぶり2回め)
千葉にある靴メーカー「東立製靴」のブランド『ショーンハイト』の靴を愛用している。グッドイヤーウェルト製法で手作りされたレザーソールの靴だ。
7年ほど前に購入して、仕事用にウイークデーの3日に1回は履いている。もちろん、雨の日も履く。
3年半経過したところで、最初のオールソール交換を行った。グッドイヤーウェルト製法は、甲革と底革を直接縫い付けない作り方なので革底の交換ができる。格安で完璧にメンテナンスしてくれる東立製靴の信頼度は高い。
前回交換から同じくらいの期間が経過して、2度めのオールソール交換をすることにした。ちなみにメンテナンス費用は前回と変わっていなかった。
待つこと1ヶ月、ピカピカになって愛用の靴が戻ってきた。
オールソール交換後 |
旧いクルマではないが、レザーソールの靴はちゃんとメンテナンスすればよみがえる。
場合によっては新品のときよりもコンディションが良くなったりする。今回の2回めのメンテナンスでは、特にそう感じたのであった。
包まれ感
張り替えられた新しいソールは、当然のことながら古くて乾燥したソールよりも柔軟性に勝る。
足を入れると、柔らかいソールが足の裏に沿ってしなり、靴の断面が丸い筒型になっているように感じる。アッパーはすでに自分の足形に馴染んでいるから、新品で履いたときとは格段の差がある。柔らかく包まれている。足のどこにも圧迫される場所がない。
静粛性
歩いてみてすぐ気づくが、メンテナンス後は靴音が静かになる。
積層構造のヒール |
ヒール部分は積み上げられた革の層でできている。そして補強用のゴムももちろん新しく張り替えたものだ。
革の柔軟性が上がっていて、ゴムも新しい。歩くときの地面とのショックをよく吸収している。古いソールのカツカツという靴音は全くと言っていいほど聞こえなくなった。
快適性
経年変化で自分の足に馴染んでいるアッパーに真新しい柔軟性の高いソールが合わさるのだから、メンテ後の履き出し時はなんのストレスも感じない。
ソフトに踏み出し音もなく進む感覚は、靴を履いている意識さえなくす。足が軽くなった。
駅のコンコースなど滑りやすい場所でも、接地面が広くなるためか、滑りやすくなったという感じはしない。
靴の内側も張り替えてあった |
耐久性と経済性
レザーソールの靴は長持ちする。
このペースでメンテナンスしていけば、あと10年くらいは履ける気がしている。
耐久性が高まれば経済性も同時に高まる。今回のオールソール交換は税込みで9,900円だった。3年に一度、こんな快適性が戻ってくるのなら決して高価ではないはずだ。
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