素人手抜きレシピ:誰でもできる、こねなくていいバゲット

バゲットは難しい?


バゲット…フランスパンのこと。フランス語で、棒とか杖とかの意味だそうだ。一般的に、バゲットをつくるのは難しいとされている。余計なものを入れない、もっともシンプルなパンだからこそ、難易度は高いのかもしれない。


調べると、いろいろなレシピがあって、確かに難しそうだなと感じる作り方は山ほどある。
粉の種類から始まり、水の硬度、こね方、オーブンに求められる性能、天然酵母、細かな発酵温度と時間管理、焼き上げる温度などなど…こだわればキリがない。

そもそも、パンは家庭料理であるし、僕のような素人からすると、いつでも気軽にできて、あぁ、焼きたてはウマイな、と言えればそれでいいと思う。材料の分量ややり方が多少違っていても、それなりにおいしいパンは焼ける。

ほとんど生地に触らずにできる、技術力不要のテキトーお手軽超省力化レシピである。基本、生地はこねず、ほったらかしにしておく。

材料


(バゲット2本分)
強力粉:130g
薄力粉:130g
塩:5g
ドライイースト:小さじ1弱
水:200㏄

ちなみに、塩5gは、小さじのスプーンにこのくらいの量だ。


ドライイーストはこのくらい。


材料を混ぜる


1 強力粉、薄力粉、塩、ドライイーストをボウルに入れて、ざっとかき混ぜる。


2 水を一気に加える。


3 ゴムべらで、全体を切るように混ぜ合わせる。最初は混ぜにくいが、やってるうちになんとかなる。


4 粉と水がなじんで、粉っぽさがなくなってきて、なんとなくまとまれば大丈夫です。


生地を休ませる


5 このままラップをして、室温で30分間寝かせる。何で?と思ってしまうが、この休ませる時間が非常に重要らしい。時間が、生地をつなげて、伸びやすくしてくれる。


生地を折りたたむ


6 ゴムべらを使って、端のほうから中心部に向けて生地を伸ばし、たたむようにまとめる。生地の周りをぐるっと5~6箇所行う。


7 ラップをして20分間休ませる。


生地を折りたたむ(2回目)


8 6と同様に生地をたたむ。生地は伸びやすくなっている。


1次発酵


9 ラップをして、生地が倍くらいの大きさに膨らむまで、室温で2~3時間発酵させる。発酵時間は、室温に大きく左右されます。時間よりも、生地の膨らみ具合で見きわめる。


冬の寒い日などは、ぬるま湯で湯せんにかけたりすると良い。

10 生地が膨らんだところ。ま、2倍、というのはあくまで感覚的に、ということ。
発酵しすぎも良くないと言うが、とにかく、経験上このくらい膨らんでいれば問題はない。


成形する


11 打ち粉をしたマットに、生地を取り出す。ボウルの裏側には生地がくっついているので、ゴムべらやカードなどでかき取る。

12 生地をカードなどで2つに分ける。この分量だとバゲット2本分ができる。

13 2つの生地を、すこし平たくして長方形に成形する。だいたいでかまわない。


14 上辺から3分の1を手前に折りたたむ。


15 下辺から3分の1を向こう側に折りたたむ。三つ折りにする、ということだ。


16 指でつまんで真ん中をとじる。


17 とじた面を下にして、乾燥しないように濡れ布巾等をかぶせたら、15分間休ませる。
折りたたむことでどんな効果があるのか、はじめはいまいちピンとこなかったのだが、実際この行程を省くと、気泡が減って重いパンになってしまう。

最終成形


18 生地をすこし平たくして、14~16と同様に折りたたむ。

19 生地をそっと転がしながら、すこし細長いカタチに成形する。
しかし雑だ…


2次発酵


20 2次発酵で、生地はまた膨らむ。べたっと横に広がらないように、生地を乗せる型?を用意する。
ウチには専用の型もキャンバスのパンマットもないので、クッキングシートで代用した。のせた生地をそのままオーブンに入れられるので便利だ。

こんな風にシートをジャバラに折って、


打ち粉をしてから生地をはめ込んだら、横に広がらないように両サイドに何か置いておく。


写真ではとじ目が上になってしまっているが、とじ目は下にするべきで…。

21 このまま30分発酵させます。

22 オーブンの余熱を開始します。オーブンは250℃にセットしています。焼きはじめはなるべく高い温度がいいようだ。

22 成形がヘタで、かつ、とじ目が痛々しいが、2次発酵が終わったところ。


切れ目(クープ)を入れる


23 焼く直前に、生地に切れ目を入れます。これを「クープ」と言うそうだ。焼いたとき、生地が膨らみやすいようにするのだ。
普通の包丁などでは、生地がくっついてきて非常に切りづらいので、なるべく刃の薄いもの、カミソリとかがいい。…僕は工作用のカッターでやっている。


ひどい…とにかく、なるべく生地と平行になるような感じで切れ目を何本か入れる。

焼く


24 オーブンに入れる直前に、生地に霧吹きをする。ためらわずたっぷりと濡らす。水に濡れると、焼いたとき表面がカリッとする。
途中何度かオーブン庫内に霧吹きをする、というレシピがあるが、やってみても特に変わりばえしなかった。せっかくのオーブンの温度が下がってしまうような気がして、僕はやっていない。

24  250℃に予熱したオーブンに入れて、まず約3分間焼く。

25 温度を220℃に下げて約15分間焼いたら完成。焼き上がりは、オーブンによってまちまちだと思われるので、途中様子を見ながら調整する。


今回は、少し焼きが足りなかった気がする…


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