メルセデス【S124】フロントショックのダストブーツ(だけ)を交換

バンプラバーとダストブーツ


先日、S124のフロントタイヤを交換したときに気付いてしまった。


フロントのショックアブソーバーを保護しているダストブーツがちぎれてしまっている。ゴム製のブーツは柔軟性を失ってパリパリの状態になっていた。
ショックのピストンがむき出しになり、上部に差し込んであるバンプラバーが見えている。
性能に大きな影響はないだろうが、ベロンとみっともないので交換することにした。

交換する時には、どうせショックアブソーバーを外すんだろうし、ダストブーツと同時にバンプラバーも替えておこうと思って、ダストブーツとバンプラバーのセットをeBayで入手した。

バンプラバー

純正ではなくて、「Topran」というドイツのメーカーの製品。ちょっとお安い。

ショックアブソーバーがはずせない…

まずフロントをジャッキで上げてウマで固定し、タイヤを外す。そして、ジャッキなどでロアアームを押し上げてサスペンションを少し縮めておく。


ボンネットを開けて、ショックアブソーバーのアッパーマウントのナットをゆるめる。
ホイールハウスを貫通して頭を出しているショックのシャフト中心には、六角のくぼみがある。シャフトが共回りするのを防ぐため、ここに六角レンチを差し込んでおいてナットを回さなければならない。

17ミリ六角レンチと22ミリメガネレンチ

実はこのために六角レンチのセットを買って、シャフトに差し込んでみたのだが、合うサイズがない!なんとサイズ17ミリだった…(メーカーにより18ミリもあるらしい)

レアな17ミリ六角レンチをネットで買って作業再開。
アッパーマウント上部の四角い金属製固定プレートは中心部分が凹んでいるので、ストレートのメガネレンチではナットを回すことができない。オフセット45度のメガネレンチセットも買っておいて良かった…


やっとのことでナットを外すと、ショックアブソーバー上部がフリーになる。まだ下から押し上げるジャッキのテンションはかけておく。

次は、ショックアブソーバーとホイールディスクをつないでいる2箇所のボルトを外すのだが…
ボルトが固いのなんの、びくともしない。手持ちのメガネレンチはショートサイズしかなくて、潤滑油をスプレーしてもどんなに力を込めてもまったくボルトは動かなかった。本来ならここでショックとホイールディスクを分離して、ショックアブソーバーを完全に取りはずすところだが、さすがに今はムリそうだ。
そもそも、バンプラバーとダストブーツを交換しようといていたのに、これではどうにもならない…

とりあえずダストブーツだけ交換する

…だが、ジャッキを外してからこうやってショックアブソーバーを下に引っ張って縮めると、上部のボディとの間に3〜4センチの隙間ができた。これだけの隙間があれば、縮めたダストブーツを差し込んではめ込めるのでは?



やってみたらダストブーツを差し込むことができた。さすがにバンプラバーは差し込めないが。


ダストブーツをアッパーマウントの下部にはめ込むのにはちょっとコツがいる。


ダストブーツの端にシリコンスプレーを吹いておき、先に奥側をはめ込んで手前にゴムを伸ばしながら手前の一部をはめ込み、回転させて全体をはめ込むといいかもしれない。

今回は、固着したボルトが外せず中途半端な結果に終わってしまった。
やはりそれなりの工具が必要なんだと痛感した。

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