メルセデス【S124】リアゲートからの配線、どうやって引き込む?
雨漏りの原因は?
いつの頃からか、雨漏りがしていた。
洗車のあとなど、荷室の一部に水染みができる。リアゲート上部から水が浸入しているらしい。
雨漏りの場所はすぐに見当がついた。
バックカメラとドラレコのリアカメラのケーブルを車内に引き込んでいる場所だ。
このように、リアゲートのゴムシールを配線コードが横断してしまっている。ここから水が漏れるのは当たり前の話。
そもそもなんでこんなコードの取り回し方をしているのかというと、DIYでテキトーにやったからである。本来ならば、コードはリアゲートとボディ内を結ぶゴムのチューブを通さなければならないのだが、内装をはがしたりするのが面倒だったので、DIYならではのテキトーなやり方となったのだ。
なので、雨漏りするのはうすうす分かってはいた。いつかはちゃんと配線をやり直さなきゃ、と思っていた。
ゴムチューブに通せない!
やっと気が向いたので、この配線の引き直しをしてみる。
まず、リアゲートとボディ後部の内装を外した。そしてゴムチューブをチェック。
チューブは内径3cmほどで、急な角度で大きく屈曲している。その中を樹脂のカバーに覆われたハーネスの束が通る。この時点ですでにチューブに隙間はない。
チューブはリアゲート側からヒンジに並行する形でボディに横方向に接続されている。
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黄色いのは配線通しの針金 |
チューブをリアゲートから取り外して、配線通しを突っ込んでみる。内径のクリアランスがないのと急激な曲がり方で、まったく配線通しが入っていかない。シリコンスプレーを吹いたりゴムの上から掴むように誘導したりしたのだが、まったく通せる気がしない。
リアゲート側がだめならボディ側からだ。チューブはルーフから縦方向に出ている。同じように配線通しをグリグリやるがぜんぜんダメだった。
ああでもないこうでもないと2時間は格闘しただろうか。ヨコシマな考えがひらめいたのはその時である。
苦肉の策:リアゲートダンパーのブーツから通す
S124のリアゲートを押し上げるダンパー(ガススプリング)はリアゲートのヒンジからボディのルーフ内部に貫通するカタチで仕込まれている。
このスペースを利用して配線を通すので良くないか?ダンパーはやはりゴムの蛇腹で覆われているが、まっすぐで内径の余裕も十分だ。
というわけでいきなり完成形だが、こんなふうに収まった。
これで配線はゴムシールをまたぐことはない。雨漏りも収まるだろう。
しかし、どうやったらゴムチューブに配線を通すことができるのだろう。何か特別な方法があるのだろうか。
ご存知の方がいれば、ぜひ御教示いただきたい。
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