メルセデスS124:フロントグリルをリフレッシュ
S600グリル?
我が家のS124は、購入した当初からフロントグリルが交換されていた。いわゆる「S600グリル」だ。
純正では、124のグリル内のアルミモールは横3本であるが、このS600グリルは横6本すべてにアルミモールがはまっている。
ただこのアルミモールは、経年劣化でアルミが酸化し、すっかり艶がなくなってしまっていた。インナーの樹脂部品も同様に白化してきており、なんとかリフレッシュさせたいものだ。
アルミを磨いてインナーを塗る
というわけで作業を始めよう。
まずフロントグリルを取り外すのだが、やり方は簡単だ。
ボンネットを開けると、内側にグリルを固定する8個のボルトが見える。
いずれも8mmのボルトとクリップで固定されている。これをはずせばグリルは簡単に取り出せる。
グリルを車体から外したら、メッキのアウターグリルと樹脂製のインナーグリルに分離する。
下部のネジ1本をゆるめて
クリップをすべて引き抜く。
分離できた。
凝りまくったアルミモール
アルミモールはインナーグリルの横桟に差し込まれている。アルミモールの端をつまんで外側へ引き抜けば取り外すことができる。
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樹脂のツメが欠けているところがいくつかあった |
アルミモールはてっきり空洞だと思っていたが、そうではなかった。断面はスペードのようなカタチをしている。よく見ると非対称になっていて、スペードの切っ先の長いほうが上面となってグリルに差し込むようにできている。
また、アルミモールは真っ直ぐな棒ではない。内側にくる方にだけ、インナーグリルの形状に合わせてやや強いアールがつけられている。
モールの長さもすべて異なるから、モールがグリルに収まる場所は、一本一本すべて決まっていることになる。
作り方が凝りすぎている。
アルミモール研磨
アルミの白いサビはとても頑固だ。ピカールでちょいちょいと磨けば済むだろうと思っていたら、ぜんぜん歯がたたない。
結局、#320〜#600〜#1000〜#2000の耐水ペーパーで順に研磨する羽目になった。
仕上げはピカールで磨いて、しっとりピカピカに。
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下が研磨後 |
インナーグリル塗装
樹脂製のインナーグリルは砂埃でひどく汚れていて、しかも白っぽくなっていた。
水洗いしてわかった。どうやら一度ツヤ黒で塗装した形跡がある。
ペーパーで古い塗装を剥がして、脱脂してから、あったはずのつや消し黒のスプレー缶がカラであることに気づいた。
仕方がないので、たまたま残っていたシャシーブラックを吹いた。ちょっと粒が粗くて柔らかいが…また塗ればいいし。
組付け後。結果的に違和感はないようだ。
ぼんやりしていたカオが引き締まった。
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